ばぶの喃語

人文系大学院生の考えたことなど

美男高校地球防衛部CGLIVEに行きました

本日5月27日に美男高校地球防衛部LOVE!のCGLIVEに行きました。

一言で言うと最高でした。

防衛部という作品の素敵成分がぎゅぎゅっと詰まったライブでした・・・!

 

防衛部は今年の夏にOVAのリミテッド上映が映画館でされる予定なのですが、その副題が

「愛と青春の卒業・・・」

で、もう卒業フラグがびんびんにたっているんですよ。

ファンとしては「卒業」という都合のいい綺麗な形を提示されることで作品が完結してしまうのではないかと考えてしまい、この現実を受け入れたくないと思っているのですが、「防衛部メンバー」にとっての「卒業」について、今日のCGLIVEに行って思ったことがあるので、ここにちょこっと記しておきます。

 

まず彼らは高校生で部活動としての防衛部に所属してるわけなんですが、

「高校の部活」ってめちゃめちゃ限られた世界だよなぁ、と思うわけです。

私の実体験で恐縮なのですが、私も5年ほど前、高校生のときは部活動に入っていました。

でもその時代にはそれなりの交友関係にあった部活メンバーとは今ではLINEすら知らない間柄です。

部活メンバーなんて、たった5年でそんな疎遠な関係になってしまうような関係なんです。

もちろん苦楽を共にした戦友ともいえるような生涯の友となる場合もたくさん存在すると思います。私の部活動がゆるかったのもあると思います。

しかし、防衛部もわりとゆるくないですか?

愛で地球を守ったりはしましたが、それも1期では幼馴染同士の痴情のもつれでしたし、2期では双子の個人的な願望のためでした。

何が言いたいかというと、防衛部メンバーは卒業と同時に関係が終わることもありえたのでは、ということです。

実際にはまだOVAの内容は明らかにされてませんし、3年生が卒業した後の後輩ズと先輩ズの関係が公式に描かれたこともありません。

でも今日のCGLIVEを観て、

「あぁ、この5人は卒業しても大丈夫だ」と思えたのです。

5人で肩を組んで左右に揺れたり、曲の最後に中央に集まって決めポーズをしたり、そんな彼らを観て「家族だ」と思ったのです。

※あらかじめ言っておくと、私は家族愛至上主義者でもありませんし、友人との関係より家族との関係の方が上位のものであるとも思っていません。くわえて、「母親はこうあるべき」「父親はこうあるべき」といったような性的役割分業の推奨もしておりません。

真面目で世話焼きだけどどこか冷たさもある母、怠惰だけどやるときはやる父、各々大切にしているものはあるけれど家族がピンチになったときはそれらを捨ててでも助けてくれるお兄ちゃんズ、そしてそんなみんなのことが大好きな末っ子。

普通の「友人関係」では考えにくいほど密着な彼らの関係を私は直感的に「家族」だと思いました。もっと他の言い方もあると思いますが、私のボキャブラリーの貧困さとイメージの貧しさゆえ、ここでは「家族」と表記させてください。

とにかく彼らの絆の固さ強さ暖かさを見せつけられたような気がしたのです。

彼ら5人なら、私が恐れていた「卒業」にはならない。彼らは卒業してもきっとまた今までほど頻繁ではないにしても黒玉湯に来るだろうし、そこでどうでもいい話をするんだろうな。それこそ毎日部室で顔を合わせていたときと同じように。

と、思わせてくれるような確実な絆があったのです。

それを、MCもほとんどないたった1時間半のCGLIVEで見せてくれる防衛部というコンテンツは本当にとてつもないなと思いました。

 

ぶっちゃけて言いますと、私は美男高校地球防衛部LOVE!シリーズが大好きで、円盤は活劇含め全て買いましたし、各種CD・小説・漫画・ファンブックは布教用や保存用等の目的で複数買いしましたし、残念ながらこの前サービス終了してしまったアプリゲームにも課金していました。

それぐらいガチで防衛部を愛している私でもCGLIVEに参加するのは少し戸惑いました。実際、CGLIVEのきゃにめ先行チケットは全4日中、今日のDay1の昼夜公演しか購入していませんでした。様子見とお布施の為に購入したようなもので、内容にはそれほど期待していなかったのです。

しかし、昼公演終了した時点で他の日程のチケットを探し始めるほど、圧倒的に魅了されてしまったのです。

ただのCGではないです。彼ら「防衛部」「征服部」「VEPPer」は生きています。生きて、歌って、踊っているのです。

征服部とVEPPerについてまで語ると長くなってしまうので割愛させていただきますが、とにかく彼らの絆を実感することができる最高のライブでした。

CGLIVEと侮ることなかれ、すごい表情が豊かで仕草も細かいんですよ。

今までアニメや小説のようなストーリーを紡ぐものを読んでいたときと同じ感覚でCGLIVEを観ることができるとは思わないじゃないですか・・・実際に目の当たりにするととんでもない衝撃です。

私の感想文では抽象的すぎて良さが伝わらないかもしれないので、少しでも説得力をもたせるために、これから観る人のネタバレにならない程度に、私が好きだったシーンをひとつ具体例として挙げさせていただきます。

防衛部5人曲のソロパートをユモト以外の先輩ズが1人ずつ歌っていくところがあるのですが、それぞれが歌っているときにユモトがそのとき歌っている人のことを見ているんですよ・・・

慣れない歌やダンスをしているときでも、自分のことだけに精一杯になることなく、それらを楽しむ気持ちと大好きな先輩ズが歌っている姿を見ようとするユモトの姿を見て、「やっぱりユモトがいてこその防衛部なんだな」と目頭が熱くなりました。1曲目からずっと涙目だったんですけどね。

 

長くなったり話があっちこっち行ったりしましたが、私の出した結論としては防衛部メンバー に「卒業」なんて関係ないんだな!って感じです。

彼らは卒業でぷっつり切れてしまうようなヤワな関係じゃないから安心してOVAを劇場の大きなスクリーンで観ることができるな!!!!!やったぜ!!!!!!!!!!

 

防衛部CGLIVEについての補足ですが、メスゴリラ(防衛部界隈ではファンのことを「メスゴリラ」と呼びます。男性ファンであれば「オスゴリラ」です。ちなみにVEPPerファンは「Apes(猿)」、征服部ファンは「豚」です。)の雰囲気もよかったです。皆CGLIVEは初めてだろうに、ノリノリで合いの手をいれたりペンライトを振ってました。

あと、私個人のエピソードなのですが、今日、会場内でイヤリングを落とした人がいたのですが、落とした方の周りにいた7人が、ライブの為に手に持って準備しているペンライトで床を照らしてイヤリングを探すのを手伝いました。最終的には見つかって、皆でよかったですね~!と言えたのはいい思い出のひとつです。ゴリラは優しい生き物です。

 

そうした雰囲気と今まで防衛部が培ってきた各キャラクターの背景があわさったからこそ、今回のCGLIVEはこんなにも満足のいくものになったのではないかな、と思っています。

冒頭でも書きましたとおり、8月25日~9月15日にはOVA「愛と青春の卒業・・・」が映画館にてリミテッド上映されます。

boueibu.com

この作品がこの新作でどうなるのかメスゴリラにはまったくわかりません。もしかしたら完結してしまうのではないかと情緒が不安定になってしまうことも多々あります。

それでも、防衛部に出会わなければよかったと思ったことは一度もありません。

1期1話と2期1話はニコニコ動画で無料で観られますので、あなたも是非、防衛部という温泉ジャンルに足湯からでもいいので浸かってみてください!!!!!

www.nicovideo.jp

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